おかげさまで10周年

弊社がCTOとして参加しているペットサロン向けSassシステムは、今年でリリース10周年となります。

進むペットの家族化、効率化や多様化の求められる業態、増える加盟店様からのニーズ、優秀な経営陣、これらを縁の下で支えるため、日夜システムはフル稼働しています。
おかげさまで先月末に測った日あたりのトラフィック数は42.5万アクセスでした。1か月ではなく1日のアクセスです(PV換算ではもっと少なくなりますが、それでも相当なものだと思います)。

このシステムでは個人情報保護のために暗号化/復号化もGDPRレベルの対策をおこなっており、Saas形式なので加盟店毎に独立したDB(300弱)が並列構成されていることから、1アクセスが必要とするサーバーリソースやトランザクションコストも一般的なWEBサイトよりはるかに多く、これに耐久していくため、分散サーバー構成で日々DBチューニングを行っています。
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(画像は本システムとは無関係です)

システム担当者(特にインフラ系)の方は誰しも一度は考えると思うのですが、このシステムがある日突然障害で落ちてしまったらどうなるんだろう、という悪魔のシナリオは考えるだけで寿命が縮みます。
サービスを支えているのはこのシステムなのだという自負があればあるほどこの恐怖は顕著なものかと思いますが、それに打ち勝つには、やはり日々の技術研鑽で培ってきた設計、開発、保守しかありません。
システムの至らなさがサービスの成長を妨げてしまうようなことだけはあってはならないと、それだけはしっかりと自分に言い聞かせてやっています(地味で見えづらいのですが、問題がなかったということが、システムでは成果です)。

ときに、こういったシステムの平均寿命はどのくらいかご存じですか?
https://www.layers.co.jp/solution/coresystem2/
> 基幹システムの賞味期限は10年

一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会の2019年調べを元にすると、ざっと10年というのがひとつのライフサイクルの目安となっているようです。
経験上、WEB系やスタートアップ発のサービスはもっと早く、大手になっていけばいくほど変えたいのに変えられない、という両極があるように思いますが、みなさんのシステムはどうでしょうか?
問題なく長く使ってこれていますか?「2025年の崖」は乗り越えましたか?

冒頭に書いたように、うちのシステムは今年で10周年ですが、しっかり次の10年に向けて、更なるサービスの飛躍に応えるべく対応していきたいと思います。

あ、ケトハも今期で10周年を迎えました。おめでとうございます。お祝いはAmazonギフトカードでお願いします!